輸出許可申請|電子申請(NACCS)を利用するための手続き
2022年7月から輸出許可申請は、NACCSというシステムを使用した電子申請のみとなりました。NACCSとは、輸出入貨物の手続や船舶等の入出港手続等を処理するシステムです。
従来の紙での申請は、電子申請に対応していない一部の申請のみを受け付けているようです。
この電子申請は行うためには、まず、利用申し込みをする必要があります。申し込みから実際に利用できるようになるまで3~4週間かかりますので、必要な方は早めに準備しましょう。
電子申請(NACCS)のメリット
電子申請(NACCS)には、次のようなメリットがあります。
- 窓口の時間を気にすることなく、24時間365日、いつでも申請できる
- 経済産業省への外為法関連の申請から税関への申告業務まで、パソコン画面からの簡単な操作で申請できる
- 代理申請することもできる
- 直近の申請書をシステムからダウンロードして流用できるため、入力の手間が省ける
- リアルタイムで通関実績を確認できる
- ライセンス原本は電子でシステム保管され、紛失リスクがなく、管理が楽
電子申請(NACCS)利用開始までの流れ
まず、NACCSセンターへ利用申し込みをおこないます。申し込み後、NACCSセンターから利用者IDの通知があるので、この利用者IDに紐付く申請者情報を、NACCS利用開始日の前に、経済産業省へ申請者届出をおこないます。
利用申し込み
NACCSセンターのホームページ上で利用申し込みをおこないます。
利用者IDの取得
申し込み後、NACCSから利用者IDが通知されます。
NACCS外為法関連業務の利用者IDは、V1で始まる会社に1つの利用者コード(5桁)と、社内で使い分ける識別番号(3桁の枝番)の8桁で構成されています。
デジタル証明書の取得、NACCSパッケージソフトのインストール
NACCSパッケージソフトをインストールするパソコンの台数を申し込みの時に記載します。何台でも無料でインストールできます。NACCSセンターのホームページにある「NACCSのご利用方法」のページから、NACCSパッケージソフトのインストールや、デジタル証明書の取得/再発行ができます。
「デジタル証明書」とは、インターネット回線を利用するnetNACCSにおいて、利用者が正規のnetNACCS利用者であることを確認するための証明書です。
経済産業省への申請者届出
NACCSセンターから利用者IDを取得したら、利用者 IDに紐付く申請者情報(社名・代表者名・本店住所等)をすみやかに経済産業省へ届出をおこないます。
経済産業省への利用者IDの申請者情報の登録が完了しないと、電子申請を行うことができないので、忘れないように注意しましょう。
システム登録確認
経済産業省で申請者届出が受理された後、1~2日でシステム登録が完了し、その旨が通知されます。ここまで完了させると、電子申請(NACCS)が利用できるようになります。
おわりに
行政書士しょうじ事務所では、NACCS外為法関連業務の利用者IDを取得し、経済産業省への申請者届出(登録)の手続きを完了させておりますので、NACCSによる代理申請を行うことができます。
輸出許可や輸出承認、役務取引の許可申請、該非判定書の法令確認など、輸出申請手続きに関してお困りごとがありましたら、ぜひご相談ください。